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もしもしかめよ [余談]

あけましておめでとうございます。

昨日は、高校時代の部活の新年会に行ってきました。
毎年恒例で2日に開かれるんですが、
多いときでは30人くらい集まったこの会も、
昨日はなんと8人!!すくなーーい。

だんだんと家庭持ちになってきたり、
新生活が遠い場所だったりとかで、
集まりにくくなっているんですよね。
とても寂しい。


話の中で、
まろが中高の国語教員をやっているという話になり、
古文を教えているというと、
一人が「古文といえば、もしもしかめよの歌くらいしか
覚えてない」と言っていた。


これについては、「古典文法 その参」でまとめているので、
そちらをご覧ください。


思わず、まろも興奮。
今となっては古文など関係ない人が覚えているという話を聞くと
素直にうれしいものです。


部活に行くときにみんなで歌ったよね。と言うと、
「そういえばそうだーーーー」と思い出してくれた模様。


懐かしい。懐かしい。


勉強って、自分で意識しないところで、記憶に残っているものだから、面白いです。
これって、時間が経ってみないとわからないものだし、
何が残るかわからないし、
いろいろ覚えていないと、あとで思い出すことすらないわけですよね。
そういう意味で、勉強って大切だと思います。
若いうちから、「この勉強は今の自分には必要ない」と言って排除してしまったら、
この(↑)経験がなくなるわけですよね。
とてももったいないと思います。

何かを一生懸命覚えたとしても、あとあと「覚えてた!」となることって、
10のうち2、3とかですよね。
でも、何かの拍子に4番目や8番目のことが思い出されて、点と点がつながる!
ということもあります。しかもそれは、そうなってみないとわからない。
忘れちゃうんだから覚えても無駄、なのではなくて、
一度は忘れてしまっても、
後々になって、そのときの自分に必要な「何か」が、そのときになれば思い出される、
ある種「宝物」みたいなものなんですよね、記憶って。

話がずれて、長くなってしまいましたが、
まろは、
「これは関係ないから」といって排除してしまう人よりも、
役に立つ立たないは関係なく、「だって面白そうじゃん」と思って、
なんにでも興味を示せる人のほうが、
素直に、魅力的な人だと思います。

そんなまろが大切にしている言葉は2つ。
「好奇心」と「向上心」

この2つさえあれば、人生楽しい、と思っています。
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筑波大学 [余談]

前回の、小松英雄という先生は、

筑波大学の名誉教授である。


こんなすごい人が教えていた筑波大学って、
どんな大学なのだろう?


実をいうと、
私は、筑波大学という「名」だけはもちろん知っていたが、
どんな学問をしているところなのかは、
おぼろげであった。


今回、
小松英雄に惚れ込み、
筑波大学について興味が湧いた。


また、小松英雄の本の、
どこかの解説らしき文章の中だったと思うが、

そこで、「小西甚一」という人物を知った。


いや、正確に言うと、
小西甚一なる人物は、
自分が研究している際に、数回論文を引いたことがあるので、
知ってはいた。

が、
次のことは知らなかった。


小西甚一も筑波大学名誉教授である、と。


いったい、筑波大学とは、
いかなる大学なのか。

こんなにもすぐれた教授を生み出す母体(あるいは、集める母体)として、
非常に興味が湧いた。



詳細は、みなさんにもHPという便利なものがあるので、
そちらを参照願いたいが、

実に多岐にわたる知識を、教授陣に要求する大学であるという印象を得た。


小松氏も、小西氏も、もちろんその手の教授である。



私自身、
博士号を取得し、
約1年が経過した。

とりあえず、自分の専門を、ある一定のところまで極めたと自負している。

もちろん研究に「終わり」はないが。


さて、これからどうすべきか。

という、己の課題を考えたとき、

タイミングよく、
小松・小西両氏の著書と出逢った。


「かくあれ」と言われたような気分である。


今年一年、
両氏に少しでも近づけるよう精進するつもりである。
そして、いずれ、筑波大学のような、
ある意味で「小さくない」大学で教鞭をとれたら幸いである。

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来年度の予定 [余談]

本日、

来年度の予定が確定しました。



母校の大学での非常勤講師2コマと

都内某所の私立中高での非常勤講師10数コマ。


働きますぜー!



大学では、

『竹取物語』に始まり、

学生になんだか人気の、『とりかへばや物語』までを、

ちらりちらりと触れられたらいいなと思ってます。



また、桜の咲く4月が近づいてますね。


毎年うきうきします。


しかし、5月にはくたびれます。


新入生も、
ドキドキの期待と不安でいっぱいな4月。


あまり無理しすぎず、
5月病を迎えないよう、
楽しい学生生活を送ってくださいね。
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小松英雄という男 [余談]

最近、更新しているブログで、
頻繁に登場する「小松氏」。



小松英雄という名の先生です。


本の後ろに書かれている、経歴を見ると、


1929年 東京生まれ
現在 四国大学大学院文学研究科講師
    筑波大学名誉教授。文学博士。


とあります。


既刊書としては、

仮名文の構文原理
日本語はなぜ変化するか
古典和歌解読
日本語書記史原論
国語史学基礎論
日本語の歴史
みそひと文字の叙情詩

あと、当ブログの「書籍案内」で紹介しました、
100226_2016_0001.jpg

実に精力的な研究経歴です。


と、まだまだひよっこの私が言うのは、本当におこがましいのですが。


後書きを読むと、
白内障が進んで、手術をされたそうです。
今は、問題なく、文字が読めているのでしょうか。心配です。


この先生を、もっと早く知りたかったし、
実際にお会いしたくてたまりません。

会ってみたらどういう方なのか知らないので、
半分怖くもありますが。


この先生の何がすばらしいかって、

1929年生まれ、という年齢でありながら、

なぜ、このような現代の研究においても、先進的な発想ができるのか(できているのか)、


というところだと思います。


こういう「古文」研究者って、見たことない気がします。


私もまだまだ井の中の蛙ですから、

こういう「出会い」を重ねていきたいものです。



みなさまも、お時間があれば、ぜひ手に取ってみてください。


追伸
まわしものではありません。
お会いしたことも、習ったこともありません。残念ながら。


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カテゴリー変えました。 [余談]

作品ごとに、わかるよう、
カテゴリーを変えてみました。

今までは、基礎とか入門、とかでしたが、
今回は、

導入(古文を勉強するにあたって)
伊勢物語
土佐日記
大鏡
源氏物語
説話
和歌
古典文法(大学受験で必要な古典文法を紹介しています)
受験問題(センター試験など、解説します)
書籍案内
余談(その他、コラムなどもろもろ)

随時、
作品を増やしていければいいな、と思ってます。

どうぞよろしくお願いします。


酉麿(とりまろ)より。
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東下りならぬ・・・。 [余談]

伊豆・下田へ旅行に行ってきました。
一泊だけでしたが、かなり癒されましたよ。
案外に人が少なく、温泉にもゆっくりつかれましたし、
道中も混まなくてゆったりできました。

まろの住んでるところからすれば、
こちらは西南といったところですが、
心境としては『伊勢物語』「東下り」に似て無くもない(全然似てないかも?)と思い、
こんなタイトルに。
とはいえ、今回は「古典作品ぶったぎり」とはまったく関連ありません。
あしからず。

バガテル公園というところへ行ってきたのですが、
実に様々なバラが咲いておりました。
とはいえ、まろは、まったくバラには疎い。
ただただきれいだということはわかりましたが、
名前がちんぷんかんぷんでございました。

そんな中、
デジカメでパシャリとやった一枚がコレ↓

2921895

伊豆の踊子(だったかな?違ったらすんません)という名前のバラなんですが、
蕾と一緒に写っているこの形。

ドラえもんのキー坊みたいじゃありませんか!?

感動しちゃいまして、無関係なブログですが、UPさせていただきました!

下田へ移動したら、「あじさい祭」なんてものをやってまして、見に行きました。
その道中、野良猫だと思うのですが、あじさいをバックに、とてもいい雰囲気でしたので、
こちらもパシャリ。

2921857

どうやら、あじさい祭をやっているこの公園は、「下田城址」らしく、小高い山でした。
アラサーなまろは、足腰が弱く、なるべく展望台のほうへは進まないようにしていたのですけど、
そもそも「城址」じゃ、登らないようにするのは、どだい無理な話だったようで・・・。

とはいえ、美しいあじさいたちに囲まれて、
俗世にまみれた、薄汚れた心を、すっきりと洗い流すことができました。(たぶん)


それでは最後に、辺り一面のあじさいたちを。

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絶景絶景。



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コラム⑫ 妊娠と動物 [余談]

今まで、なんとはなしに読んでた箇所発見!

『源氏物語』「若菜」下巻です。

光源氏が40歳になってから、
新たに迎えた奥様「女三の宮」の妊娠記事です。

この女三の宮は、光源氏の子供を妊娠したのではなく、
実は若き青年「柏木」が寝取った結果、妊娠したんです。(←たぶんね)

で、懐妊発覚直前
女三の宮と通じてしまった柏木は、こんな夢を見るんです。
では、本文を引用しませう。

ただいささかまどろむともなき夢に、この手ならししの、いとらうたげにうち鳴きて来たるを、この宮に奉らむとて、わがゐて来たるとおぼしきを、何しに奉りつらむと思ふほどに、おどろきて、いかに見えつるならむと思ふ。

うとうとしたときに見た夢で、自分がかわいがっていた猫を、女三の宮にさしあげようと思ってやって来たのだが、どうしてさしあげようと思ったのか、と不思議に思っているうちに、目が覚めて、どうしてこんな夢を見たのかと思う。

いかにも夢ってかんじの展開ですね。

猫の夢を見た、という一節があり、
続きには、女三の宮の懐妊記事がある。
ということで、
獣の夢を見ると妊娠するという説があったのではないか、と言われてます。

んな、ばかな・・・[バッド(下向き矢印)] と思いつつ、

ここで、まろは、はたと気付きました。

まろには一人、姉がいるのですが、
その姉が妊娠する前。

頻繁に、今は亡くなってしまったワンコ[犬]を夢に見ていたそうな。
しかし、近頃ワンコ[犬]が夢に現れなくなって悲しいと言ってた矢先、
姉は妊娠しました[exclamation]

こんなの迷信だろ?と思いつつも、
マジかよ[exclamation&question]と笑ってしまった[わーい(嬉しい顔)]
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いよいよ再始動! [余談]

お久しぶりです。
ずいぶんプライベートで忙しかったため、こちらに顔を出せませんでした。

それも、やっとこさケリがついたので、
そろそろこのブログも再始動しようかなと思います。

また、よろしくお願いします[手(チョキ)]
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コラム⑪ 親子三代物語★ [余談]

今発売中のドラゴンクエストV。

これは、親子三代の物語という、壮大さがウリのゲーム。
まろも、中学生だったか、高校生になっていたか忘れましたが、やりました。
そして、今回DS版でも発売されたので、早速買ってやってみました。

内容はスッカリ忘れてしまっていたので、
新たな気分で楽しめましたヨ。

さて、このドラクエVは、父=パパス、主人公(魔物使い)、息子=勇者(双子の娘もいます)という三代の物語。
ゲームとして、このスケールは大きいなと思いましたが、

またまたいつものように、古文に絡めてみると・・・。

けっこうザラなんですよね、何代にもわたるってストーリー。

たとえば、『うつほ物語』は、清原俊蔭ー娘ー藤原仲忠ー犬宮、という、なんと四代にもわたっている物語です。
そして、『源氏物語』では、桐壺帝ー光源氏ー冷泉帝ー匂宮・薫、とこれまた壮大なスケールです。
しかも、間に密通が入り込んでくるから、兄弟と言われているけど実は子どもという冷泉帝だったり、
子どもと言われているけど、実は他人の子である薫、だったり、と非常に複雑に絡んできます。
このへん、けっこうドロドロしていて、現代のメロドラマ、フ○テレビ13:30~にも通用しそうです。

ところで、この間、予備校で源氏物語を扱ったときのことですが、
今の高校生って、あんまり『あさきゆめみし』を回し読みしてないんですかね。
源氏のストーリーを知らない人、けっこういます。

受験にも必須の物語ですんで、参考までに、下の系図をご参照くださいな。

  桐壺更衣(故) = 桐壺帝 = 藤壺
            ↓       ↓
 紫の上  =  光源氏(密通)= 藤壺   六条御息所(みやすどころ)
            ↓       ↓          ↓
            ↓      冷泉帝  =  秋好中宮
            ↓             ↓
          明石の姫君  =  今上帝
                    ↓
                  匂 宮

ちょっと、縦書きなもので、見づらいんですが、ご容赦あれ。

光源氏には、紫の上という最愛の奥さんがいるんですが、これが藤壺さんと激似!ってわけ。
でも、この紫の上との間に子どもは生まれない。うまくできてるんですね、ここらへんの話。
で、ひょんなことから光源氏が須磨・明石へと流されたときに出会った女性がいるんですが、それが「明石の君」。
この女性との間に、子どもが生まれ(明石の姫君)、それがやがて帝に入内したという展開に。

(ここから系図外)
後に、光源氏は「女三の宮」という女性と結婚します。
この女性は、光源氏のお兄さんの娘です。年齢は30近く離れてます。
ただし、この夫婦関係はあまりうまくいかない。
そこを、かねてから女三の宮にほれていた柏木という男が寝取ってしまうんですね。
そこで生まれたのが「薫」という男。
だから、薫は、世間的には光源氏の息子で通っているという、これまたドロドロ。

まぁ、これくらいの流れは知っておいて、損はないと思います。
また、時間があれば、源氏物語についてブログ上で扱ってみたいと思います。

でも、受験生は、あさきゆめみし、ぜひ読んでみてください。
漫画というツールは、勉強に非常に役立ちます。
まろが学生のときには、更級日記、蜻蛉日記、伊勢物語、などなど、漫画であらかじめ知っていたので、
テストでこれらの作品が出されても、おちゃのこさいさいでした。
こんなふうに、役立つので、読んでおくと得!です。

あと、関係ないけど、ドラクエのなかで「もろはの剣」って出てきますよね。
あれは、攻撃力も大きいのだけど、自分も傷つくじゃないですか。
言葉を知らない生徒もけっこう多くなっていますが、ゲームとか漫画とか、けっこうあなどれません。
いろんなことに興味関心を持っていると、知らず知らず身についている「常識」があるものです。


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雷=神鳴り★ [余談]

いやぁ、昨日の雷はすごかったですね!
間近で落ちたかっ!?!?と思ってしまいました。
これを読んでいる方が、どこにお住まいかで共感していただけるかいただけないかわかれますが、とりあえず、自分主義で話を進めます。^^

先週からかな? よく覚えてませんが、最近雷が多いです。
携帯のネット(天気予報)にも「ゲリラ雷」とかなんとか。

「ゲリラ」か、なるほど!

さて、雷ってことで、次のようなお話を思い出しましたので、紹介します。

『伊勢物語』第六段「芥河」

 むかし、男ありけり。女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうして盗みいでて、いと暗きに来けり。芥河といふ河を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、()「かれはなにぞ」となむ男に問ひける。行く先多く、夜もふけにければ、鬼ある所とも知らで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる蔵に、女をば奥におし入れて、男、弓、やなぐひを負ひて戸口にをり。はや夜も明けなむと思ひつつゐたりけるに、鬼はや一口に食ひてけり。()「あなや」と言ひけれど、神鳴るさわぎに、え聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。足ずりをして泣けども、かひなし。
   白玉かなにぞと人の問ひし時  露とこたへて消えなましものを


内容はこんなかんじです。
男の人が、なかなかゲットできない女の人を屋敷の中から連れ出しちゃう!今でいう「誘拐」みたいなものですね。
芥川という場所に来たとき、雷がゴロゴロと鳴り、雨もひどかったんで、蔵に女性を隠して、ひたすら夜が明けるのを待っていたんですね。
でも、なんと、その蔵には鬼が住んでいたという。
女の人をパクッと食ってしまったそうな。

女は「あれぇ~~」と叫んだんですが、雷の音にかき消されて、男にまで届かなかった。

簡単に言うとこんなところ。

近くにいる女性の叫び声、それも鬼に食われてしまうという悲惨な状況における叫び声をかき消すほどの雷。
一体どんだけの雷だったのだろうか。

以前、読んだ時は、そこまで想像をたくましくしませんでしたが、
ふと思いかえしてみると、雷の様子、かつ雨音もふくめて、ものすごそうですよね!

昨日の雷、明け方頃までピカピカ、ゴロゴロしてましたが、
寝るに寝られず、といった感じ。
久々に味わった雷への恐怖、でした。

男としては、追っ手が女をつかまえにこないかハラハラしていた時分。
雨が降るやら、雷が鳴るやら、とても怖い状況だったんでしょうね。

昔は雷を「神鳴り」と言いました。
神様の声が鳴り響き、鬼まで出てくる始末。
とても、「古代」の臭いプンプンです。

それにしても、これには後日談がくっついていて、おそらく後世に付けられた部分と言われています。
鬼に食われたんじゃなくて、入内予定の娘を、兄弟が取り返したんだとさ、という顛末。
これがあることによって、在原業平と二条后(高子)とのスキャンダルを想像して楽しめる反面、
そんなオチかい!というツッコミを入れたくなるところ。
一長一短ですね。
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