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コラム② 明けましておめでとうございます。 [余談]

明けましておめでとうございます。
……でも実は、カウントダウンができなかったのだ。
いつもそれだけを楽しみにしていたのに。。。
いつの間にやら、年は明けていた。さびしい。

さて、新年ということで、『うつほ物語』から新年の様子をちょいとご紹介します。

かくて、ついたちの日になりて、殿の君たちより始めて、十所あまり一所、北のおとどの東の面に並み立ちて、宮・おとど拝み奉り給ふ。しばしあれば、宮たち四所、いと清らに装束き給ひて、女御の御前に参り給ふ。右大将、うち次ぎて参りて、拝み奉り給ふ。宮たち、大将殿に参り給ひぬ。青色に蘇枋襲(すほうがさね)着たる童部、御褥(しとね)参り、物参りなどす。御酒参らむとするほどに、十の宮に御かはらけ持たせ奉り、かく書きて出だし給へり。
  今日のごとわが思ふ人と円居していく世の春をともに待ち出でむ
とて、大将に奉り給ふ。大将、宮を掻き抱きて、かはらけを見て、かく聞こゆ。
  円居して今日待つことは変はらじを春の来ざらむ年はありとも
と聞こえて、かはらけ度々になりぬ。(「蔵開」下巻・602頁)
*『うつほ物語』の本文は、『うつほ物語 全 改訂版』(おうふう社)から引用しました。

いつの時代も、まずはご挨拶から、なんですねぇ。
きらびやかに着飾って、屋敷のご主人・ご婦人にご挨拶をし、その後は重要な面々に会いに行く。
そして、十の宮が詠んだ歌はこんなかんじ。
「今日のように、私が大切に思う人との団欒を、春が来るたびに待つことにいたしましょう。」
すると大将がこう返事をします。
「団欒をする今日この日を待ち遠しく思うのは、いつまでも変わることがございませんよ。たとえ、春が来ない年があろうとも……」

新年とは、今も昔も人間関係を再確認する時なのですなぁ。。。

PS
しかしまろは、今年の挨拶を普段着でしちゃいました。明日もおNEWの服など考えとりゃせんわい。
新年のシャキッとした感じを、まろはとうの昔に捨ててしまったようで……。
来年こそは……。(←鬼に笑われます)


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