センター試験 [受験問題]
今年のセンター試験の古文。
非常に簡単になっていたのではないかと思います。
まぁ、ただ人物が、どれがどれやら?と思ってしまう人もなかにはいたかもしれませんが。
問題のレベル自体、たいしたことはありません。
問1 単語の問題
ア 「おろかならず」→④の「並一通りでなく」が正解だけど、③「いいかげんに」というところまでで丸しちゃったらアウト。「いいかげんではなく」と否定しなきゃ×。
イは「よしよししく」「にほひやか」、ウは「そばみ」という単語の意味から答えを導ける。
問2 助動詞の問題
前年までの流れからして、敬語の問題がくるかと思いきや、助動詞でした。ごめんね、生徒よ。
とはいえ、「に」の識別は、受験生には必須の問題ですから、悩むようなものではない。これが???な場合は、単なる練習不足。勉強不足、です。
問3 文脈把握問題
按察使の君に注目して、きちんと読解できていれば何ら苦もなく答えられる問題です。消去法のレベルではありません。
問4 和歌解釈
これはこの問題の中では、やや難しいかもしれないが、回答の中から「これしかないでしょ」と一つにしぼれるので問題ないはず。
とにかく、姫君が自分が描いた白菊を黒く塗りつぶしたことを受けていることだけは押さえなくちゃだめ。それに対する選択肢として、③④が挙げられるが(⑤はその後の文脈が問題外)、④は黒く塗ったことを「姫君の工夫」としているのが間違い。
問5 童女がべらべらしゃべっているのを受けて、姫君が「恥ぢらひおはす」、という文脈。当時の姫君は女性の軽口をはしたないものとして嫌うもの。そこらへんの常識を押さえていれば、問題なく解けたでしょう。選択肢③は、その前半は適当なのだが、後半の「自らの教育が行き届かなかった」というところが間違い。姫君、というだけあってまだ幼い。白菊が失敗したとして黒く塗りつぶすような人です。「教育が」云々、と言うような造型にはなっていません。
問6 内容合致選択問題
文章全体の主語をきちっと押さえながら、内容を把握できていたかが試される。
誰が誰を、という一見当たり前のことなのだが、あえてこの文章題が難しいといえば、この「主語」であろうか。按察使の君・侍従・兵部卿の宮の三者の行動を押さえていく必要がある。
とまぁ、こんな感じですが、一時期に比べ、単語問題も、文法も、和歌解釈も、受験生をパニックに陥れるような悪問ではありませんでした。
落ち着いて解けば、満点は取れる、といったレベルでしょうか。
受験生よ!
二次試験もがんばれ!!
コメント 0